セスキテルペン炭化水素類

イソプレン骨格からなるテルペン系化合物の中でイソプレン(C₅H₈)が3つ結合したC₁₅H₂₄の芳香分子を持つグループです
分子量は204でモノテルペン炭化水素類より大きいため、それと比べると揮発性が低く皮膚への浸透もしにくいことが考えられますね

炭化水素類なので官能基を持っていなくて酸素も含まないグループでほとんどが不飽和結合も持っています。テルペン系なので特に不飽和のものは分子名の語尾が en(エン)です

電子座標の中でプラスからマイナスに跨って分布していて、芳香分子がプラスかマイナスかによって芳香性分類の主な作用が異なります。
ただ、中にはどちらにも偏っていない分子や不明な分子もあります
このさき解明されていくのが楽しみですね

芳香性分類の主な作用(−)
鎮静+++
抗炎症+++

芳香性分類の主な作用(+)
強壮+++
刺激+++

電子座標上でプラスとマイナスに跨っているのはこのセスキテルペン炭化水素類くらいです(ラクトン類もまたがっていますがセスキテルペン炭化水素類ほど差がないです)

では芳香性分類の主な分子とその固有作用

セスキテルペン炭化水素類(-)

セスキテルペン炭化水素類(-)の代表格
カモマイル・ジャーマン。黄色い部分がポッコリ出ているのが特徴
カモマイル・ローマンと間違えないように!!

β-、γ-、δ-エレメン
 鎮痙攣、抗炎症
 β-、カタフレイ
 γ-、ペッパー(微量)
 δ-、ミルラ(微量)

カマズレン
 抗アレルギー、抗ヒスタミン、抗炎症、鎮掻痒、皮膚組織再生作用
 カモマイル・ジャーマン、タナセタム、ヤロー

α-ジンギベレン
 催淫、消化促進作用
 ジンジャー

ジンジャーも代表格
精油じゃなくても食事に取り入れるのが簡単だから身近よね
ジンギベレンには消化液の分泌腺を刺激して消化促進させる効果がある。食べすぎ注意‼

β-セスキフェランドレン
 抗カタル作用
 ジンジャー

α-ファルネセン
 イランイラン、ジャスミン、ジンジャー

やはり(-)の分子なので鎮める作用が多いですね
そして

セスキテルペン炭化水素類(+)の分子と固有作用

イランイランは+と-の分子、両方持ってます

β-カリオフィレン
 イランイラン、タイム・サツレオイデス、ペッパー、ヤロー
 レモンバーベナ、レモンバーム

α-、β-セドレン
 リンパ強壮、静脈強壮、鬱滞除去
 シダー

α-、β-パチュレン
 スパイクナード、パチュリー

α-、β-、γ-ヒマカレン
 リンパ強壮、静脈強壮、鬱滞除去
 アトラスシダー、ヒマラヤスギ

ヒマラヤスギ
+分子のものは巡りを良くする作用が多いですね

α-ブルネセン
 リンパ強壮、静脈強壮、鬱滞除去
 パチュリー

+の分子は電子座標上でモノテルペン炭化水素に近いことからも分かるように、鬱滞除去系の力が強いですね
モノテルペン炭化水素類は揮発性が高いので鬱滞除去を目的に使うならセスキテルペン炭化水素類もブレンドして使うと持続性が上がりそうですね

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