アロマの化学の基礎

アロマテラピー・精油っていうのは、なんだかお部屋に良い香りわさせて
ゆるふわなイメージがあったりしますが、実はガチで有機化学です
ひとつの学問だと思っています

現代西洋医学で処方されるお薬の元になった成分ともいえるので、それはもう薬と一緒ですよね。ゆるふわだけで使うと危ないことにもなりえますのでご注意

もちろん、普通の方がアロマテラピーの化学なんて考える必要なんてなくて、専門の方がしっかり学んで正しい内容・使い方を伝えていけばよいのですが、イマイチ基礎を忘れてしまっていらっしゃる方、これからアロマを知りたいけど基礎がよくわからない方、そして何より私自身が初心を忘れないため、個人的辞書を作るかの如く基本的な必要情報を記しておこうと思い、しばらくは不定期でアロマの化学と各種芳香性分類について書いていこうと思っています。

そもそも香りとは

私たちが香りを感知するためにはいくつかの条件が必要です

条件を満たさないと私たちは香りを感知できません

揮発性があること
 空気と共に嗅覚細胞に達する必要があるため
・水と油分にある程度溶けること
 嗅細胞の粘膜や脂質膜を通過するため
官能基不飽和結合があること
 これは化学式で見ていきますが、香りの原因となります

香りの理解に化学が必要なわけ

精油を使う場合、それぞれの特性や禁忌事項を理解する必要があります。特徴を化学的に理解できれば酸化スピードの予測やクラフト作成時などに応用できます。これは皮膚への浸透性・吸収率、香りの経時変化などを予測するのにも必要な知識です。

アロマテラピーは有機化学

有機化学とは
簡単に言えば“炭素”を含む化合物を有機化合物と呼び、それを研究対象とするのが有機化学です

精油成分のほとんどは水素・炭素・酸素で構成されています
私たちの身体もそうです
精油に限らず衣食住、身の回りの物は有機化学の発展により支えられているものがたくさんあります

芳香性分子とは

精油の芳香性分子は、主に炭素・水素・酸素の原子が結合した分子です
原子とは、物質を構成する最小単位、もうこれ以上小さく分解できなくなった状態のものです

懐かしの表ですね

そして原子には重さがありそれを“原子量”といいます
ちなみに原子は結合手というのを持っています。この数も原子量と変わらず決まった数字なので忘れずに覚えておかないと、芳香性分子の特性が正確に理解できなくなります
これは基礎の基礎で、とっても大事な事なんです

H/水素/原子量1/結合手1
C/炭素/原子量12/結合手4
O/酸素/原子量16/結合手2

まずは水素・炭素・酸素の原子量、手の数
これをしっかり覚えていれば基礎は理解できる、応用もできる!

分子式、構造式

例えば水
水分子の分子式は H₂O
構造式は H-O-H
分子量は (1×2)+16₌18 です
基礎さえ分かっていれば分子量まで正確に導き出せます
これが分かれば皮膚への浸透やブレンド時の香りの変化などが予測できますね(分子量が小さいほど揮発性が高く、重いほど低い。また小さいほど皮膚への吸収もしやすくなります)

結合

分子は原子と原子が“結合”したものです
原子同士が何本ずつ手を繋いでいるかによって性質が変わります

単結合
原子同士が1本ずつ手を繋いでいる状態
単結合は状態が安定していて“飽和”の状態です
化学的に“不活性”とも言い、この状態から変化していかないと考えているとつかみやすいかもしれません

二重結合
原子同士が2本の手を繋いでいる状態
不安定な結合状態で“不飽和”
化学的には“活性”で反応性が高い(他の物質と結合し変化(代謝)できる状態)

もちろんさらに三重結合などもありますが、基本的考え方としてここまでを理解しておけばその先の応用はできていくかなって思ってます

この先は各種芳香性分類のひとつずつにフォーカスしていこうと思っています。
知識は同じ物資でも自分の生活を豊かにしてくれる、多方面から考えて最善の道を考えるのに役立ちます。
良い歳だからって楽するのではなく、ずっと学び続けないですね