プチグレン

Citrus aurantium ssp. amara
ミカン科、葉、水蒸気蒸留
イタリア、パラグアイ

初めて聞いたとき、名前の印象から小さい粒…何かの種?って思った

オレンジ・ビターの葉の精油だった。。。
由来は諸説あるようで割愛

愛着も何もなかったけど、インストラクターになるにあたっての口述試験のテーマとしてお知らせを受けてから必死になって文献を漁ったのを憶えています。
そして知るにつれて“この精油すごーい、使える~”となり、今ではスタメン入りしてます

写真はミカンね。同じミカン科

柑橘類の精油はどうしても果皮からのものの印象が強いけど、ネロリという同じオレンジ・ビターの花部から採られた精油もあるし、プチグレンのように葉から採られるものもある。ミカン科、大活躍ですね。

こちらは花。ネロリの材料。いい香り♪

主要有効成分
エステル類:
 酢酸リナリル 45-55%
 アントラニル酸ジメチル 微量
モノテルペンアルコール類:
 リナロール 20-30%
 α-テルピネオール 4-10%

成分的には上記にモノテルペン炭化水素類の成分が10-20%程度入っていて、成分表はそんなに複雑じゃない。
特筆すべきは微量含まれるアントラニル酸ジメチル
これはプチグレン、マンダリンくらいにしか入っていない成分
後で触れます。

特性
(神経性の)鎮痙攣作用 ++++
神経バランス回復作用 +++
抗アドレナリン作用 +++
リラックス作用 +++
自律神経調整作用 +++
誘眠作用 +++
抗炎症作用 +++
鎮静作用 +++
抗うつ作用 +++
精神活性作用 +++
瘢痕形成作用 +++
皮膚組織再生作用 +++
抗菌・抗感染症作用 ++
健胃作用 ++

エステル類とモノテルペンアルコール類の特性がしっかり出ていますね~

そして“アントラニル酸ジメチル”の効果!
アントラニル酸ジメチルは「セロトニン性合成に関係の強い抗不安作用」を固有作用として持っています。微量だとしてもこの作用は強く現れます

セロトニンとはハッピーホルモン、幸せホルモンなんて言われたりもする脳内伝達物質のひとつです。
私たちの体温調節や睡眠などの生理機能に関わっていたり、ドーパミンやノルアドレナリンといった感情の情報をコントロールし、神経を安定させてくれる働きを持っています。
実際に“セロトニンの量を増やす”と謳った抗うつ剤が使用されているほど、このセロトニンというものは非常に強い抗不安作用を持っています。

上記の特性とアントラニル酸ジメチル、このプチグレン精油は心身のリラクゼーション目的に使うにはとっても強い味方なんです。
香りの印象も、単体で良い香り~って訳ではない(あくまで私の印象)けど、他の香りを邪魔しないタイプなので、いろいろブレンドしやすい♪

とかく人間は気付かないうちにストレスを感じ、それが体調に現れるものです。
この精油の適用例に下記のものがあります

主要適用例
自律神経失調症、化膿性ニキビ、痙攣性の咳、神経が原因の筋肉痙攣、発汗過多、興奮・動揺、不眠症、精神的疲労、頻拍、不整脈、期外収縮、胃痛、胃酸過多、月経困難症、湿疹・・・

上記、原因は神経性の疲労、ストレスなんですよね。
ストレスが緩和されれば上記の身体に現れる不調も改善されていくはず。(他の病気が原因で同じような症状が出ている場合は違うでしょうが)

なにはともあれストレスは現代社会を生きていく上で絶対になくならないもの、うまく付き合っていかなくてはならないものなので、そのコントロール力がカギを握ります。
気付かずに忍び寄るストレスは、自分でも気づかずに対処できるよう、精油を上手く使っていくのも一つの手ではないかな。

ちなみに・・・
オレンジ・ビターではないけれど同じミカン科ミカン属のコブミカンの葉、バイマクルーという食材があります。

これ、バイマクルー。コブミカンの葉

原産はタイやマレーシア
ハーブとして使われていて、トムヤムクンのあの爽やかな香りを出しているのがこのバイマクルーだそう。知らなかった~
詳しい成分は調べてないからアントラニル酸ジメチルが入っているかは不明だけど、同じミカン科ミカン属だし、こうやって食で取り入れるのは良いことよね♪
実際にコブミカンの果実はインドネシアでは“薬のミカン”という意味の名前で呼ばれていて果皮から採られる精油には強力な殺虫効果があるそうです。
そして葉には変異原物質に対して強い抗変異原性を示すことが分かっていて発がんリスクを低減させることができると考えられているそうです。興味深い。

山椒もミカン科なんですよ

まぁ、なんにしても堅苦しく考えずに、これは良い香りでさらに自分の美容と健康に良いんだ♪と思って取り入れて無駄なことは考えないのが一番!
良い香りを嗅いで美味しいと感じるものを食べて、良く寝る。
特に生活の自粛が強いられている今、知らず知らずのうちにストレスを抱え、運動不足で心と体が病んでいる方が多いです。
いま、美味しい柑橘類がスーパーにたくさん出ているので助けてもらいましょ♪

山椒の実をよく見るとブツブツしてミニミカンみたいですよね

あ、ちなみにピリリと良い香りの山椒もミカン科ですよ
美味しい食事も大切ですが、食べすぎは良くありません。特に脂っぽい食事の際には胃もたれや消化不良に良いとされる山椒を香辛料として使うのも、デザートにオレンジを食べて消化・蠕動運動促進を期待するのも良いですね。

ローズヒップオイル

Rosa rubiginosa L.(R.canina)
バラ科
圧搾抽出

少し黄~オレンジっぽい色で草を刈った時のような独特な香り
低木の野ばらの一種でヨーローッパ各地で栽培されているそうだがアンデス山脈、特にチリ南部産が品質的に評価が高いらしい。
評価が高い理由は豊富に含まれるビタミンCがチリ産のものに一番多く含まれているからみたいですね。

主要組成成分
オレイン酸 C18:1 15-17%
リノール酸 C18:2 40-42%
α-リノレン酸 C18:3 35-42%
その他パルミチン酸、ステアリン酸、アラキジン酸、エイコセン酸、エイコサディエン酸、ベヘニン酸、エルカ酸

一部には溶剤抽出のオイルもあるそうです。
通常は種子を圧搾しその後の過程で冷却しワックス除去を行っているそう。

上述のようにオメガ3系のα-リノレン酸が多く含まれている貴重なオイル
不飽和脂肪酸が多く酸化が早いオイルだけど、それは代謝して効果が高く見込めるということ。皮膚の炎症抑制、細胞活性化、日焼・色素沈着の改善にも大きく期待できるオイル。

ビタミンC爆弾などと呼ばれたりしてローズヒップティーが有名ですが、私は酸っぱくて苦手です…色は奇麗なんですけどね~

違う種類で営実(R.multiflorae)というのがあるそうですが漢方薬で食用ではないそうです

今年の冬は暖かく冬本番になるのが遅く12月後半から乾燥がひどくなってきたのでローズヒップオイルの出番だと封を切りました。
何とも言えない草を手でつぶした時のような香り…初めは苦手だったけど慣れてきて受け入れられるようになってきました
まずは乾燥で目尻・口元のシワが特に目立ってしまったのと全体にカサカサした印象なので改善したいと使ってみると翌日にはピンと張った状態に‼
やっぱり早めに対処するのが重要ですね。
アンチエイジングで女性に一番人気が高いのも頷けます。
5mlの小瓶しかないのでなくなる前に買い足そうか…こんなにも効果を感じると乾燥が気になる間は使い続けたいけど、この乾燥の季節だからこそほかのオイルでも実験しないともったいないなぁ。なんて普通の人からするとどーでもいい悩みで毎晩夜が更けていきます。
どなたか私と一緒に定期的にオイルを変えて実証データ取ってくださる方は出てこないかな…