電子座標

アロマについて本を読んだり少し詳しく知っていこうとすると、この“電子座標”というワードが出てきます

芳香成分を分類してあり、その芳香成分がどんな性質を持っているかをざっくりと座標軸に乗せて視覚で認識できるようになっているグラフです

銅板に芳香分子を乗せ電気刺激を加え、どのあたりに分布(帯電)しているかでその芳香成分の質を見ていくものです。

極性の有無(極性・湿/親水性と無極性・乾/疎水性で表されます)が横軸、縦軸は+(強壮作用)と-(鎮静作用)で表されます

ここで聞き流してしまいそうなのが“極性”
図の左側は“極性分子”で親水性の性質を持っていて右側は“無極性”で疎水性の性質です

初めて聞いた時、なんのこっちゃ?って感じでしたね

だって、精油なんですよ、精「油」
全部の種類が疎水性だと思ってました。油なんだから

でも違うんです、あくまでも芳香性分子の分類なので、成分的に(分子式・構造式を見れば分かります)疎水性の性質なのか、親水性の性質なのか、という事なんです

まず、親水性
水に溶けやすい、相性がいい、という事ですよね

水はH₂O、H-O-Hと表しますね
そして水は分子の中に部分的にプラスとマイナスの電気が存在する極性分子です。
長くなるので説明は端折りますが、とにかく水は極性であり親水性(水ですからね)

構造式のH-O-Hに注目してください

そして、HとOが含まれているもの、構造式でその並びが似ているものが混ざりやすいと考えるとわかりやすいです

例えば、ウイスキーなどのお酒は水割りにできますよね
エタノールの化学式はC₂H₅OH(場合によってはC₂H₆O)と書きます
最後のOHは水酸基(ヒドロキシ基)といわれる官能基です

右端の O-H 水の構造式内にもありますよね

この水酸基(ヒドロキシ基)は水の分子構造と同じ O-H の部分を持っていることから水に混ざりやすい性質を持っていて「親水基」とも呼ばれます

一方でエタノールには植物油と同じように炭素原子と水素原子の塊(上の構造式の左側)もあり、こちらは親水基に対して疎水基と呼ばれます

疎水基と親水基の大きさなどにより、どちらの影響が強く出るかによって親水性なのか疎水性なのかがきまります

官能基は種類によって疎水性か親水性かが決まっていますので覚えておくと楽ですね

親水性
-OH 水酸基/アルコール類、フェノール類
-CHO アルデヒド基/アルデヒド類
-CO- ケトン基/ケトン類

疎水性
-COO- エステル結合/エステル類、ラクトン類、クマリン類
-O- エーテル結合/オキサイド類

芳香成分は親水性の官能基を持つものも多いですが、疎水性の炭化水素基の影響の方が強く出ているものの方が多いです、そのため水に溶けにくく、オイルに溶けやすいのです
アロマクラフトも一番簡単なのはキャリアオイルに混ぜ込むことですものね

先ほどのエタノールは他の溶媒と比べて親水基と疎水基のバランスが良い分子です
そのため本来は疎水性である芳香性分子もエタノールを介して水に混ぜることができます
いきなり直接混ぜることはできませんが、精油をエタノールに混ぜた後に水を加えることで混ぜることができます。
お部屋のルームスプレーなどはこの手順で作っていきます

さて次に縦軸

縦軸は作用を表しています。
鎮静⇔強壮 です

マイナス側は鎮静作用を表していて
精神的に安らぎを与えてくれる、怒りを鎮めてくれる
身体的には血圧を下げてくれる、痛みを鎮めてくれる
といった作用が期待できます

プラス側は強壮作用を表し
気分的に元気づけてくれる
停滞している血流などを動かしてくれる
身体の強壮、外敵から身を守るために抗菌、抗ウイルスなど
といった作用が期待できます

ひとつの精油は一つの芳香成分ではなく精油によっては200以上の芳香性分子から構成されているものもあります、どの成分が多くて、どういった構成になっているかをしっかり見極めて精油の特性を判断することが大切ですね

この電子座標を体質診断と組み合わせて今の自分に合った精油をブレンドすれば体質改善や精神の安定、リラックス効果の向上、痩身などに応用できますね

アロマのブレンドなどを組み立てていく基礎にもなりますので、芳香成分と共にどの分類が座標のどの辺りに帯電しているかも忘れないように覚えておくことが大事ですね